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毎年、その年に流行した言葉に「新語・流行語大賞」が贈られますね。その時代によっていろんな言葉が流行するものです。例えば「婆娑羅(ばさら)」は南北朝時代の流行語です。旧来の秩序などを無視する態度、振る舞いを指す言葉で、世が乱れたとされる当時を象徴する言葉といえます。では、江戸時代の流行語とはどんなものだったのでしょうか!?
日本每年都会根据当年的流行语发布“新语、流行语大赏”。流行语也随着时代不同而代代发展。比如说“婆裟罗(衣着华丽、极尽奢华)”就是日本南北朝时代(南北朝-なんぼくちょう,日本同时出现了南、北两个天皇,并有各自的承传,是日本历史上一段分裂时期。)的流行语。它表达出了当时乱世中人们无视以前的秩序,随意妄为的态度,是一个反映当时世相的词语。那么江户时代的流行语都有哪些呢?
江戸時代は、現在のようにインターネットがありませんから、当時の流行語は人の口を介して徐々に広がりました。その結果多くの人が使うようになった流行語は、当時の文書に残っています。江戸時代の流行語を挙げてみましょう。
江户时代不像现在有网络存在,当时的流行语都是人们口口相传逐渐扩大的。而这些脍炙人口的流行语就被记载到了当年的文书当中。下面就让我们一起来看看吧。
●日本(にっぽん)
「素晴らしい」「すごい」という意味で使われた流行語です。安永-天明年間(安永年間は1772-1781年、天明年間は1781年-1789年)に大流行し、広く使われました。「そいつぁ日本だ!」なんて言う江戸っ子がたくさんいたのですね。
这个流行语表达了“太棒了”、“太厉害了”的意思。是在安永-天明年间(安永年间为1772——1781年,天明年间为1781——1789年)广为流传的流行语。江户人都会说这么一句:“这可真厉害呀!”
●すてき
現在でも「すてき」は使われますが、これももとは江戸時代の流行語です。「並のものではない」「桁外れな様子」といった意味で、つまり「とんでもない」といった語感の言葉だったのです。『浮世床』(初編は1813年)には「壱歩出しやアーすてきなやつが買えらアな」という言葉が出てきます。これなど現代人でも意味が分かりますね。
“好棒”这个词现在也会使用,但其实是江户时代的流行语。是“不普通”、“很特别的样子”的意思,也可以认为和“出乎意料的”有相同的语感。《浮世理发馆》(1813年初编)中有这么一句:“走出一步就买到了了不起的东西呢”。这类词的意思现代人也大多能理解。
●ばからしひ(い)
意味は今とほとんど同じですが、これはもともと遊里で女郎さんが使っていた言葉が江戸の一般女性に広まったものといわれています。
这个词和现在的意义几乎相同(愚蠢的,无聊的,不值得),但它原本是花街里妓女们使用的语言,在江户时代传开后一般女性也开始这么说了。
●かんかんのう
歌の名称であるこの「かんかんのう」は文政年間(1818年-1831年)に流行したといわれます。古典落語「らくだ」の中に登場するので知っている人も多いのではないでしょうか。江戸の文政から明治維新を経て大正時代まで伝わったといわれます。
也有同名小调的“康康舞”(别名カンカン踊り)在文政年间(1818——1831年)开始流行。人们大多是因为它在古典落语《骆驼》中出现而得知。这个词从江户时代的文政年间开始出现经过明治维新后直到大正时代还广为流传。
●セルキ
煙管(きせる)のことです。「ギロッポンでシースー」ではないですが、いわゆる倒語の流行が江戸時代にもあったのです。倒語の流行が「しだらない」を「だらしない」にし、現在まで伝わる言葉にした、という説があります。現在でも使われる「ネタ」という言葉も、もともとは「種(たね)」の倒語といわれます。実際、江戸時代には商人が商品を「ネタ」と呼んでいました。
也就是烟管的意思。虽然不是“在六本木吃寿司”这种业界用语,但也看得出在江户时代倒语十分流行。所谓倒语,举例来说就是将“邋遢的(だらしない)”一词故意说成“しだらない”,一直沿用至今。现在大家使用的“梗(ネタ)”一词其实也是倒语,它其实是“种子(たね)”的倒语。实际上,江户时代的商人就已经开始将他们的商品称作“ネタ”了。
●おっこち
「愛人」「恋の相手」を指す言葉で、天保年間(1831年-1845年)から幕末まで長く使われた流行語です。この言葉が流行したので「おっこち絞り」という染め物まで登場し、こちらも流行しました。
词义是“爱人”“情人”的意思,自天保年间(1831——1845年)至德川幕府末期一直使用的流行语。托它的福,一种叫“爱人手帕”的染布也开始出现并逐渐流行。
●とんだ茶釜
素晴らしく良いもの、とんだ美人、という意味で使われた流行語です。もともと、明和年間(1764年-1772年)のころ、笠森稲荷の境内で営業していた水茶屋鍵屋の看板娘・お仙ちゃんが美人で有名になったところからできた言葉です。
这一词过去常在表达“极好的事物”、“美人”的意思的时候使用。而这个词的由来,是在明和年间(1764——1772年),笠森稻荷境内经营着水茶屋“键屋”的看板娘笠森仙子(笠森お仙:明和三美人之一)是个极美的美人,为了描绘她的美貌而产生的。
「そいつぁ日本だ!」なんて今言うと、「何この人?」と思われそうですが、なんとなく意味は分かるような気がしませんか? それにしても倒語の流行が江戸時代にもあったというのは驚きではないでしょうか。現在につながる「文化の根っこ」はその多くが江戸時代にあるのですね。
如果现在再说“这可真厉害呀!”,恐怕还是会有人觉得“这个人脑子坏了吧?”,不过,大家也算多多少少能够理解这其中意味了吧?而且得知“倒语”从江户时代就开始流行,你是不是十分吃惊?原来与现代文化紧紧相连的“文化之根”可以一直向前追溯到江户时代呢。
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