(1)日本では、中学校や高校の多くが、制服を採用している。男の生徒は学生服、女の生徒はセーラー服、と言うのが一般的だ。しかし、最近は、制服の無い学校もあるようだ。学校に制服が必要かどうかは、意見の分かれるとこだろう。ある新聞の投書欄で、制服が必要かどうかをめぐって、こんな意見のやり取りがあった。
(2)先日、高校生の娘が、学校の制服について不満を漏らしていた。制服など無い方が、自由でいいというのである。話を聞いてみると、制服をやめようと言う意見が、生徒の間にあるらしい、しかし、制服廃止を唱える前に、制服の長所を見直してほしい、と言うのが私の考えである。まず、制服ほど、学生にとって便利な服装はない。通学するときはもちろんだが、制服なら、どこへでも着ていける。普段着にもなるし、外出着にもなるのだから、これほど便利で、しかも経済的な服装は無いだろう。逆に、もし制服がなくなったらどうだろうか。生徒たちは、どんな服を着て通学すればいいか、毎日悩むのではないだろうか。学校の中で、互いにおしゃれを競い合うことにもなりかねない。また、制服が生徒の心に与える影響も、無視できない。制服を着ていれば、自分がその学校の生徒だ、と言う自覚を持つようになる。自分の行動に対する責任感も生まれるだろうし、勉強しようと言う意欲も湧いてくるはずである。若い娘たちが、制服を嫌がる気持ちも分かる。しかし、いくら時代が変わっても、高校生には、制服が一番ふさわしいと思う。(a 高校生の父親 50歳)
(3)先日の投書欄で、aさんの意見を読み、一言言わせていただきたいと思って、ペンを取りました。aさんは、制服が無くなったら、生徒たちがおしゃれを競いあるのではないかと心配しています。けれども、決してそんなことはありません。実際、私が卒業した高校には、征服がありませんでしたが、おしゃれの競争などは、起こりませんでした。おしゃれをするにしても、流行を追って、派手な洋服を着るのではなく、自分の個性に合った、高校生らしい服装を工夫していました。また、aさんは、制服は生徒の心に良い影響を与える、とおっしゃっていますが、本当にそうでしょうか。制服のある高校に通っていた私の友人の中には、制服によって、自分の立場を自覚させるような考え方に、反発を感じると言う人もいました。ですから、必ずしも、制服が生徒の心に良い影響ばかり与えるとはいえないでしょう。それに、服装によって心が左右されるようでは、それこそ困るのではないでしょうか。服装などに動かされない、主体性のある人間になることこそ、大切だと思います。現代では、個性の豊かな人間になることが、望まれています。一人一人の個性が大切な時代であるにもかかわらず、何故、制服にこだわるのでしょうか。自分の個性に合った服装を工夫することの方が、はるかに、大事だと思います。
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