(1)
田 中:君は何にする。
奥さん:メニューを見せてちょうだい。
田 中:ほら,メニューだよ。
奥さん:ええと,ハンバーグとライスと野菜サラダ。それから,アイスクリームがいいわ。
田 中:へえ。太るのを気にしてるわりには,ずいぶん食べるんだなあ。
奥さん:まあ,失礼ね。でも,食べ過ぎかしら。
田 中:ははは。冗談だよ。レストランなんか,めったに来ないんだから,いっぱい食べたらいいさ。ぼくは,カレーライスとコーヒーにしよう。
店 員:ご注文はお決まりでしょうか。
田 中:ええ。ハンバーグにライスに野菜サラダにアイスクリーム。それに,カレーライスとコーヒーをください。
店 員:はい、かしこまりました。アイスクリームとコーヒーは,お食事の後でお持ちすればよろしいでしょうか。
田 中:ええ,そうしてください。
店 員:はい,かしこまりました。
(2)
(1)は,田中さんと奥さんが,レストランに行った時の会話です。二人が話しているところに,レストランの店員がやって来た場面です。この会話には,日本語の話し言葉の特徴が,幾つか現れています。
日本語の会話では,人間関係によって言葉使いがずいぶん変わります。家族や友達同士のような親しい関係では,『です』『ます』を使った丁寧な言い方はあまりしません。『何にしますか。』という言い方ではなく,『何にする。』と,くだけた言い方をするのが普通です。
田中さんは,奥さんに対してくだけ言い方をしていますか,レストランの店員に対しては,丁寧な言い方をしています。店員は,田中さんに向かって特に丁寧な言葉使いをしています。親しい関係でないうえに,店員と客という立場の違いがあるので,特別丁寧なのです。
日本語には,男性と女性の言葉使いにも違いがあります。例えば,自分のことを『ぼく』と言うのは,男性特有の言葉使いです。女性は普通『わたし』と言います。逆に,『食べ過ぎかしら。』と言う表現は,主に女性の言葉使いです。男性だったら,『食べ過ぎかな。』などと言います。
親しさの度合いや,立場の違いなどの人間関係によって,言葉使いが変わったり,男性と女性で言葉の大きな特徴です。日本語の面白い所でもあり,また難しい所でもあります。
扫扫上方二维码领取资料
点击排行
- 2 上升
- 3 上升
- 4 上升
- 5 上升
- 6 上升
- 7 上升
- 8 上升
- 9 上升
- 10 上升