中国では、1982年の第三回国勢調査の時点で、65歳以上の高齢者の人口が、5000万人あまりに達し、総人口の約4。9%を占めた。
国連は、高齢者の人口の比率が7%を超える国を「老年人口型の国」と規定している。だから、中国の社会は、まだ高齢化しているとは言えない。しかし、2000年になると、その比率が総人口の7。4%にあたる9300万人となり、高齢化社会の仲間入りをすることになる。
グラフ甲は(略)、日本における、総人口に対する高齢者人口の比率の移り変わりを、示したものである。日本では、すでに1970年の時点で、高齢者の比率が7%を超えた。2000年には、16。3%にまで達すると推測されている。
高齢化社会において、問題になるのは、多くの老人をどのように扶養していくか、と言うことである。老人の増加に伴って、年金や医療費の額は急激に増えている。そして、そうした社会保障の費用を賄うために、国民の税金の負担も次第に重くなっている。
グラフ乙は(略)、15歳から64歳までの人100人が、扶養しなければならない老人の数を表したものである。1970年には、100人で約10人に老人を養っていたのが、2000年には、約24人を養うことになる。
社会保障の充実を望む以上、それだけ国民一人当たりの負担も重くなるのを、覚悟しなければならない。
財政の面だけでなく、誰が老人を扶養するかということも、大きな問題である。高齢者の人口が増えるとともに、老夫婦のみの世帯や、老人の一人だけの世帯が増えている。このような老人たちは、「自分の体が弱って、動けなくなったとき、一体誰の世話になったらいいのか」と、不安を訴えている。家庭で、子が親を扶養できれば良いのだが、さまざまな事情から扶養できない場合もある。「仕事の都合で、どうしても親と別居せざるを得ない」と言う人もずいぶんいるようだ。これは、親孝行を奨励するだけではすまない社会問題である。
また、仕事を持たない老人は、自分が社会に必要な人間だという自覚を持ちにくい。とかく、自分の生きがいを見失いがちだ。長年仕事に励んで、京の社会を作った老人たちが、寂しい思いをするのは、とても残念なことだ。老人が、生きがいを持てるような社会を作ることは、高齢化社会の大きな課題だと言える。
今後、高齢化が進むとともに、外にもさまざまな問題が起こってくるだろう。そして、高齢化社会にどう対応するかと言うことは、日本だけでなく、世界中の国にとって、大きな課題になってくるに違いない。
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